圧巻の意味と由来や使い方を考えてみた!景色や迫力での表現は適当?
「圧巻」(あっかん)
という言葉は、普段何気なく普通に使っていますが、正確にはどんな意味があるんでしょうか?
- 1:圧巻の景色
2:圧巻の迫力
3:圧巻の風貌
などなど・・これ全部あってる?・・さて??
正式な意味と、この圧巻という言葉の由来を紹介します。
また。圧巻と同じような意味での、圧倒というのもありますが、これ同じような意味??
その辺もちょっと、興味本位で考察してみます。
言葉というのは、個人の常識でその理解度で使用しているんだと思うのですが、意外と間違った意味での使用をしている場合も多いような気がします。
正しい言葉の使い方というのは、身につけておきたいものですが、最近の言葉はなかなか私の様な年代には、ムズイのが程々あるように感じます。
たったの2文字の漢字の、短い言葉ですが秘めてる意味って、すごいです。
言葉って、面白いですね。
でも正しい使い方って、したいものだな~~っては思うのですが、意外と無意識に使っていて、間違ってる場合もあるんだと思います。
Contents
圧巻の由来や正しい意味の考察!
圧巻(あっかん)
漢字でたったの二文字でのこの言葉は、およそ表現するという意味においては、最強の意味を持ちそうです。
圧巻の言葉の由来は?
むかしの中国での試験で・・・
答案の一番すぐれた部分を上におく習慣が
あったところからきています。
昔の中国の試験というと、たしか・・隋の時代から始まった「科挙制度」の試験を、私は思い出します。
浅田次郎の「蒼穹の昴」にも出てきますが、清の時代でもこの科挙の試験はあったんです。
もっともこの時代に終了しましたが。
試験の倍率は普通で数千倍で、平均での合格の年齢が36歳以上とも言われる、超難関試験です。
日本の、今の高級官僚の試験も及びませんね・・・たぶん。
圧巻の意味で答案の一番優れた部分を一番上に置く理由は?
この理由は
解答を見る試験官に、自分の回答の力量をPRすることができるし、また注目を引くことにもなる。
合理的ですね。
出来が悪いとどうしたんだろうか?
そういう疑問もわきますが、ここは素直に。
圧巻の正しい意味は?
これが問題です。
ここでいう「巻」とは答案を指します。
下の答案を圧(お)すように置いたことから、「圧巻」というようになったようです。
ここで、問題ですが、「巻」ですが、中国のドラマを見ていると、今は「孔子」を、無料動画でやっていますが、昔のノートは、あのなんていうか竹を割って、ひもでとじてジャラジャラと巻いてある、あの仰々しいものです。
なので「巻」というのかな~~っても、私は思いました。
あれは重いですから、もしかしたら1問に1巻の竹文の巻物だったのかもしれません。
何せ、昔の中国の試験は、3000倍以上の超難関!(もし科挙試験なら・・)
何れ、理由はどうであれ、一番優れた部分の回答を、一番上においてほかの答案を圧すように置いたことから
「圧巻」
と、言われるようになったのが、正解のようです。
圧巻という言葉の具体的な正しい使い方は?
よく、「圧倒的」や、「すごい」といった意味で、使用する方もいるようですが、これはちょっと違うようです。
本来の意味は、上記で紹介したように
- 「優れている」
「他と比べてずぬけて優秀」
これが中心の、本質の意味です。
何しろ、試験の解答ですから。
不特定多数ではなく、物事を固定した時の、一つのこと・・・これに関して優れている!
これの時に使用するのが、正しい使い方のようです。
圧巻の具体的な使用例は?
ちょっと考えてみたのですが、こういうことが正しいようです。
1:あるミュージシャンのコンサートのライブ公園の表現で・・・
昨日のライブコンサートの、最後の曲は他に比べてパフォーマンスが圧巻だったね~~~
2:この間、野村萬斎の公演を見てきたのですが・・・(実際に行ってきました)
野村萬斎演じる、太郎冠者のあの笑いをとる演技は、圧巻だった!
3:彼のプレゼンは、資料が緻密で会議での説明や説得力も抜群で、圧巻のショーみたいだった!役員も感心していたな~~
こんな感じで、対象が不特定ではなく、絞った内容がポイントのような気が、私はしました。
圧巻の使用例で悩む例は?
例えば、圧倒するという、他との比較。
1:F1レースで‥
昨日のハンガロリンクで、優勝したハミルトンの走りは圧巻で、難コンディションの中でも、他を圧倒していた!
さて‥これは正しいのか?
個人の表現は圧巻で、他との比較は圧倒で、いいような気がします。
もし・・
ハンガロリンクでのハミルトンは、圧巻の走りで、フェラーリやレッドブルを寄せ付けず、ぶっちぎり優勝を果たした!
これはどうでしょうか?
ここの圧巻を、圧倒的に置き換えると、どっちがいいのかな~~なんてね。
日本語って難しいですね~~
・・・・・・・・・
こういった論理もあるようです。
が‥全く不要とは言ってませんが・・・
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圧巻の景色や迫力での使い方は?
景色での形容詞で、最大級はおそらく
「壮観」
かと思います。
宮城県の松島に「壮観」と称される、景色があります。
松島四大観の中の
「大高森展望台」(壮観)
です。
これに代表されるように、景色には壮観が正しいかと。
「大高森展望台の景色は圧巻だった!」
これは、正しくないようです。
ここは、圧巻ではなく「壮観」が正しいようです。
景色には、不適合のようですね。
迫力ではどうでしょうか?
映画でのトム・クルーズのアクションは、圧巻の迫力だった!
これは良いようですね。
でも、この辺は前後があって、ややこしいので
トム・クルーズのアクションは圧巻だった!すんげ~~迫力だったな~~
とか、圧巻と迫力の混在には、ちょっと注意が必要かもしれません。
使い方の場面によっては、おかしくなるかもな~~~
なんても思いました。
- 圧巻の景色・・・は正しくないようです。
圧倒的に・・他との比較に使用する
圧巻の迫力・・・使い方は注意・・でもほぼいいかと。
こんな内容かと。
・・・・・・・・・・・
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圧巻の意味や由来のまとめ
これ書いていて、だんだんこんがらがってきました。
日本語って、何ともムズイですね~~~
- 圧巻
圧倒
壮観
迫力
みんな似たように思いますが、それぞれに場面で使い方が違うんだな。
この場合は圧巻なので、基本に立ち返って
個人の、試験の答案の一番いい回答が上
なんです。
対象は個人。
ならば、不特定多数の比較での表現には、使用できないんだと思います。
上の例文に紹介しましたが、最終的に会話の内容が、個人か不特定多数か‥しかも景色などの固定物か?
こういった内容で、使い方が違ってくるんだと思います。
その辺を考えながら、言葉の達人になりましょう!!
余談:中国での試験制度について
私は、中国ドラマが大好きで、一番古い登用試験の場面が出てくるのは、秦の「商鞅」の時代。
主君の「孝公」が、広く賢人を募るのに試験を行ったシーンが、印象的です。
これは、紀元前確か350年程度のものスゴ~~く以前のお話かと。
次が、三国志で、劉備玄徳が、賢人を募ったシーン。
引っかかったのが「龐 統」(鳳雛)先生。
あとは、科挙のシーンは、浅田次郎の「蒼穹の昴」まで知りませんでしたが、その時に「科挙制度」って何だろう??
って調べたりしました。(これは本で読みました)
この「圧巻」のことわざにある試験が、いつの時代のことを指しているのか、わかりませんが、しかしことわざになるくらいなら、制度化された時期のような気もするので、科挙試験なのかな~~
ちなみに科挙試験制度は、国の名前がが変わっても、延々と1300年の長きにわたって、継続しました。
なんて、昔の中国の時代に、思いをはせてみました。
以上、余談でした!
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