我是他非と他是非我の違いは?似て非なる意味と使い方の考察!
我是他非と言う言葉を、ネットで見たのですが、同じような言葉で「他是非我」と言うのがあるようですが、その違いはさて?
実は極めて、似て非なる意味と使い方にちょっと驚いたので、考察してみます。
四字熟語ですが、同じ感じが並ぶのですが、意味は全く違っているのには驚き!
実際の使い方や、英語での表現を考察してみます。
Contents
我是他非の意味と使い方の場面は?
「我是他非」
って、初めて見た四字熟議です。
ってか・・ネットででも見ない限り、「四字熟語」自体はあんまし縁がないですが。
これ、すごく意味が深いな~~って思った次第です。
我是他非の意味は?
手短に言うと‥
「自分は正しくて他人は間違っている!」
そういう意味のようですね。
確かに
「我是」
は、我はこれ是である。
ですから、自分は正しい、自分は正義であるとでも言っているようです。
「他非」
は、他は非である。
他人は間違っているといわんばかりですが、いやまさにそういう意味ですね。
しかし、すごい言葉のように感じますが、しかし世の中には、これは蔓延しているんでしょうね~~
思えばそう感じます。
我是他非の使い方は?
これは、もういろんな場面で使えそうです。
政治の世界なら・・・
ある政党に対して・・
「信念を曲げないのは結構だが、まるで我是他非のような言い方だ!」
ってか、もしかしたら本気でそう思ってるかもしれませんね。
友人なら・・
「あいつは人の意見は全く聞く耳もたないから、まるで我是他非のように、自分は正しいが染みついてるんだ!」
人の意見を聞かないで、自分の我が道を行く方・・他人の意見も十分に考慮して、最終判断をしましょう。
とは思うのですが、なかなか人間社会は難しいです。
他是非我の意味や使い方の場面は?
「他是非我」
は、我是他非とは極めて似ていますが、これはもう全く意味が非なるもののようです。
漢字の四文字は同じ漢字を使用するのですが、順番が違ってこんなに違うものになる?
が・・なるんだな~~
この言葉は
「他はこれ我にあらず」
と読むようです。
この四字熟語には、はっきりとした歴史があります。
我是他非の由来と歴史は?
この言葉は、「道元禅師」の著書の
「典座教訓」
の中に記されています。
難しい内容ですが引用すると・・
「山僧天童に在りし時・・・・・典座仏殿の前に在りて苔を晒す、手に竹杖を携え頭に片笠無し、天日熱し地甎熱す、汗流れ俳徨すれども力を励まして苔を晒す、稍苦心を見る、背骨は弓の如く、ほう眉は鶴に似たり、山僧近く前みて便ち典座の法寿を問う、座云わく六十八歳、山僧云く、如何んぞ行者人工を使わざる、座云く、他は是れ吾に非ず」
(引用元:http://ryuun-ji.or.jp/learns/z011.html)
平たく言うと、68歳になる僧が杖にすがって、椎茸を干しているのですが、道元さん曰く
「誰か下働きの下男にやらせてはどうか?」
そう問うたところ
「他は是れ吾に非ず」
と言われたそうな。
他人にしていただいたのでは、自分がやったことにはならない。
お金持ちの方のニュースを巷で見ても、私の貧乏はやはり貧乏です。(俺のことかな‥)
他人と私では、全く違うという意味で、自分がやらなければ自分がやったことにはならないし、成就した時の達成感は、やはり自分が是なんだと思います。
まさか・・他人が自分のために、努力してくれる??
手助けはあるかもしれませんが、やはりそれにしても自分がやったことには、ならないと思います。
他是非我の使い方は?
さて・・この言葉はどんな時に使うんでしょうか?
ちょっと考えてみました。
人生を考えた、内容が引用元に乗っていますが、なかなかいい内容なので感心しました。
「自分の人生の目的は、他人から教えられるものではなく、あくまでも自分が切り開いていくもの。まさに「他是非我」と言う言葉が、しっくりとあてはまるな~~」
「私の人生は私だけのものであって、他人のものではあらず!」
ですね。
使い方によっては、すごく意味深な四字熟語かと思います。
我是他非と他是非我の英語での表現は?
英語での表現を、調べてみました。
私は英語ができないので、ネットで調べるしかありません。
我是他非の英語表現は?
「我是他非」
を英語で表現すると、どんな表記になるんでしょうか?
さて??
我是他非:I am wrong(グーグル翻訳)
と出ますが・・まさかこんな簡単ではなさそうな予感。
言葉の中の
「是」
は英語では: right
とも表現するようです。
例えば自分は正しい:I am right
例えば他人は間違っている:Others are wrong
この二つを組みあせた表現なのかな~~と思いますが、英語の堪能な方なら、できそうですね。
自分なりに考察してみました。
他是非我の英語表現は?
さて、今度は相対する「他是非我」の英語表現についての考察です。
他是非我:He is not me(グーグル翻訳)
です。
これ、合ってるな~~って思います。
「他の方は私でない。」
まさしくその通りで、全く持って的を得ているな~~が印象です。
もう一つは、検索すると‥
他是非我:Other by all means
とも出てきます。
これも何となく、それらしくなりますが、ちょっと意味が深いような気がします。
皆さんは、どの表現だと思いますか?
なかなか、この表現は難しそうで、私にはこれと言ったものは、っ見つけられませんでしたが、グーグル翻訳がなんかしっくりくるな~~と言う印象です。
我是他非と他是非我の四字熟語の感想!
これは、全く興味深い感想の四字熟語でした。
同じ漢字を使用する、四字熟語いですが、どちらが先に来るかで、こんなにも意味が違うんだな~~
- 我是他非:自分は正しく他人は間違っている。
他是非我:他人がやったことは、自分がやったことにはならない。
どちらが、人間味があると思いますか?
また、どちらが生きていくうえで、正しい指標になると思いますか?
人間だれしも、自分は正しいとある意味思っているはず。
私もそうです。
でも、やっぱしこの世の中一人で、生きているわけではないですから、他の日との意見もよく聞いて、最善の道を選択する・・または最善のことを行う。
これが、世の中丸く収まる秘訣のような気がします。
「他は間違っている!」
勝負をかけるときの判断なら、いざ知らず・・と言おうこともあるかな~~とも思いますが、なんか最近の
「世相」
を表しているような気がします。
このコロナ過での、行動ってそういう方っていないかな~~なんて、思った次第です。
皆さんはいかが思いますか??~~~
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