明鏡止水は誰の言葉?使い方と例文は?類義語や英語表記も調べた!
されどわが心は「明鏡止水」(めいきょうしすい)
明鏡止水の言葉の意味や、誰の言葉でどの時代の出典かを考察してみます。
使い方や例文も、私なりに考察してみました。
類義語や対義語、英語表現も調べてみたので紹介します。
明鏡止水を、座右の銘にしてる方も、いるのではないでしょうか?
書道の世界はまさにこの、明鏡止水の心境・・いや境地なのではないでしょうか?
言葉の意味って、分かっているようで案外と、理解してるのは障りの部分だけで、肝心のコアな部分への理解は足りなかった。
そういう場合もあるもの。
実は私もそうなので、こうやって調べたりしてるわけです。
では、明鏡止水の意味や例文などを見ていこうと思います。
明鏡止水を英語で表現すると‥
明鏡止水:clear and serene (as a polished mirror and still water)
こんな、表現のようです。
ちょっと難しいです。
Contents
明鏡止水の意味や境地は?
「明鏡止水」
読み方は「めいきょうしすい」です。
明鏡止水の意味は?
下記のようです。
邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。
▽「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。
「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと。
「鏡」は「けい」とも読む。
(三省堂 新明解四字熟語辞典より)
これから読み取れる心境は
「何のわだかまりもなく、清らかで澄みきった心境のこと。」
または
「よこしまな考えが一切なく静かに澄み切った心の状態を言う」
となります。
もう少し詳しく・・
- 明鏡:澄んでいて曇りのない鏡
止水:止まっているように見えるほど静かな水
なんとなくイメージできます。
心に曇りがなく、止まってる水のように静かで穏やかな心。
う~~ん
これって、どういう心境だ・・???
書くのは簡単だが・
皆さんはいかがですか?
明鏡止水は誰の言葉で出典元は?
『荘子』の徳充符篇によります。
荘子が生きた時代は:紀元前369~286年ころとあります。
その方が書いた、自分の名前と同じ書物
「荘子」
の中に「徳充符篇」があって、そこに出てくるということですね。
この「徳充符篇」の肝は
「心の内面が徳で満たされるとそれが外面に現れる」
確かに‥心の思いって、態度や所作に現れますが、まさしくそれを説明するための、部分なんだそうな。
止水:人は流水に鑑みること莫くして、止水に鑑みる。
唯止まるもののみ能く衆衆の止まらんとするものを止む。
明鏡:鑑明らかなれば則ち塵垢止まらず、止まれば則ち明らかならざるなり。
久しく賢人とおれば、すなわち過ちなし。
難しいですが、このままで。
尚、誰の言葉かというと、止水の部分は、「孔子」の弁で、明鏡の部分は「申徒嘉」という方のようですが、これを編纂したのは
「荘子」
です。
荘子が編纂しなければ、この部分は世に出なかったわけですね。
ということで、出典元が言葉の由来ということで。
・・・・・・・・・
まさしく明鏡止水の本です・・
北条早雲の人生を書いた、明鏡止水編です!
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・・・・・・・
明鏡止水の使い方や例文は?
明鏡止水という言葉の、使い方や例文を考えてみます。
なかなか難しそうです。
- 1:株の乱高下の値動きに惑わされぬよう、明鏡止水の境地で分析する。
2:自分の邪念や周囲の雑念に惑わされずに、明鏡止水の心境で定年退職を決めた!
3:人生の後半を生きるに明鏡止水の心境で行きたいものだな。
4:芸の道極めるには、まさしく明鏡止水の境地が必要だ。
なんて、作ってみたのですが、いかがでしょうか?
書道家や芸術家の方は、この明鏡止水の心境や、境地に達することが条件?
ではないかもしれませんが、そういう方々の口からは、この言葉をよく聞きます。
将棋の、藤井聡太七段などは、対局中はこの心境なのかもしれません。
明鏡止水の類義語や対義語は?
類義語と、対義語について紹介します。
類義語:虚心坦懐(きょしんたんかい)
嘘偽りのない心で、穏やかな気持ちで相手と話し合う。
心を割って、お互い忌憚なくこの件について話そうじゃあないか?
そういう意味かと。
対義語:意馬心猿(いばしんえん)疑心暗鬼(ぎしんあんき)
これはもう、全く反対は明白。
疑心暗鬼ですから、疑り深く気持ちがもう曇った状態です。
とても明鏡止水ではないですね~~って当然です・・対義語ですから。
明鏡止水の意味や例文のまとめ
明鏡止水の意味は
明鏡止水:邪心がなく晴れやかな曇りのない心の状態
を言います。
出典は、荘子の編纂した「荘子」の
「徳充符篇」
の4章のうちの1,2章に出てくるとのこと。
誰の言葉かは、上に記しましたので、参考にしてください。
しかし、編纂したのは荘子です。
しかし、紀元前の300年ころのお話で、孔子が活躍した時代は、もっと昔。
全く驚きます。
以前の記事にも書きましたが、人の気持ちというのは、いつの時代も不変なのだと思います。
今でも、しっかり・・いやむしろ今だからかもしれませんね。
紀元前の昔の言葉が、心に刺さるのですから。
素晴らしいと思います。
・・・・・・・・・
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