中国の食糧自給率は?大豆と原油の輸入量に見る危険な世界への影響!
日本の、食糧自給率の話はこの間、本ブログで紹介しました。
今回は、食料の舞台を中国に移しての考察です。
皆さんは、中国での食料事情って、どのくらい知ってますか?
私は、いくら国民が約14億人いたとしても、あの国土の広さですから、100%は無理でも、相当な比率で穀物などの食料は、自給しているだろうな~~
そう思っていました。
が・・・実はその内容は、ぜ~~んぜんなのでした。
でも日本や韓国には、食料をたくさん輸出しています。
外貨を稼ぐのと、自国の食糧とはまた別に考えてるのかもしれません!
日本の、10倍以上の方が暮らす中国の食糧事情って、すごく興味があります。
興味があるときに読んだ、この記事
驚きました。
そこでちょっとだけ、中国の食糧事情について、調べてみました。
Contents
中国の食糧自給率は?
日経ビジネスの、2014年版の記事を見たのですが、中国の食糧自給率は2012年の時点で
「90%以下」
なんだそうです。
日本で90%を切った??
そんなのいつの話だよ!
ですが、中国に暮らす方はなんといっても「14億人弱」
(農水省の文書で2014年現在で13億6800万人)(約14億人)
10%減っても、1億4000万人が食べれない事態ですから(私の単純計算)、これは一大事!
日本の食糧消費を、全部輸入しても間に合わない!
「これはえらいこっちゃ~~」
になるんだよね・・多分。
それに、生産のコストも高いんですね。
驚きました。
農水省のデーターでは下記のようになっています。
(出典元:https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seika/project/より引用)
中国の生産コストは、どんどん上昇しているが、アメリカはほぼ横ばい。
機械化が遅れて、労働集約型になって、労働コストが上昇しているかららしいのですが、機械化が遅れてるのが原因のようですね。
しかも、中国の食糧関税が驚くほど低く、したがって輸入品が安く入ってきて、国内産の方が高い逆転現象が。
これでは生産意欲が、無くなるよね~~
農地の面積は頭打ちのようです。
いくらも、拡大の余地が、残ってないような論調が、目立ちます。
それと、農地が重金属に侵されてるような、汚染地域もけっこうあるようで、それも影を落としてるようですね。
原油と大豆の輸入量がちょっと驚きの数字に!
私が一番驚いたのは、この数字です。
中国の輸入量は
原油(石油):3億トン(日本:2億トン)
大豆:6000万トン(日本:300万トン)
おもな輸入先は、石油は当然中東諸国。
大豆は米国とブラジル。
大豆に関しては世界の交易量の、約6割だ~~
あんりゃ~~
すんごいね。
大豆の輸入の目的は、大豆油とその搾りかすで作る、大豆ケークと呼ばれる粉末。
これが家畜(豚)のよい飼料になるそうです。
中国では肉といえば、豚肉です。
それにはこの大豆ケークが欠かせない。
(出典元:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50829?page=2より引用)
一直線に大豆の自給率が急降下。
2013年での数字は、わずか16%だそうです。
しかし大豆の輸入量が世界中の交易量の「6割??」とはこれまた、スケールが半端ないです。
(出典元:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50829より引用)
上記のグラフでは、2001年以降すさまじい勢いで、輸入量が増加。
そのほかにも2013年の統計で
トウモロコシ:700万トン
コメ:300万トン
小麦:800万トン
どんどん増えていくそうです。
今頃いくらになったんだろうか?
この時点であと5年もすれば、トウモロコシは世界最大の輸入国になる。
そんな下馬評だったようです。
もうなってるかも!
・・・・・・・・・・
関連記事
お隣の韓国の、食料自給率状況を調べてみました。
ちょっと深刻のようです。
韓国の食糧自給率と穀物自給率の推移を日本と比較!コメ以外ヤバソ!
日本の食糧自給率はどんくらい?
下記の記事に書いてみました。
日本の食料自給率はどのくらいで低下の原因は?上げるには対策が必要
自分が住んでいるお国食糧事情は気になります。
まして私は、米を作ってる米農家ですから、思いはひとしお!
・・・・・・・・・・
中国の食糧安全保障の最大のネックは?
もう言うまでもないことですが、石油はなが~~い海上ルートが、ところどころ自分ではどうにもならない、ところがあること。
それと、大豆の輸入先ははアメリカと、ブラジルが握ってるということです。
これは政治的に、ちょっと絞めると、とんでもないことになりそうです。
中国では、豚肉が食べられないことになるかもしれません。
極端なことはないとは思いますが、すでに握られてしまってます。
これは問題ですね・・中国にとっては。
しかしながら、この輸入量の増加に、輸出する側の生産は追いつかないんでない?
って思ったら、どんどんあるんだそうです。
どこに?
アメリカだそうです。
モノ余りなもんで、トウモロコシはバイオエタノールに、回してるんだそうですよ~~
何ともうらやましい農地が、タックさんあるんですね。
しかも効率化された、機械化が充実する先端設備で。
国土が広いっていうのは、良いことです。
しかも、きちんと計画されて管理されてる、農地ですからね~~
中国の食糧自給率のまとめ!
で・・結局中国の食糧自給率ってどんくらい?
正確な数字は、私が調べた限りではわかりませんでした。
しかし日経ビジネスオンラインの、記事によると
2012年時点での、総輸入量が7236万トン(大豆を含む)なので、これは中国の年間食料生産量の
「12.2%」
なんだそうな。
したがってその時点で、すでに90%は切ってると、言いきってます。
では今なんぼ?
大豆だけで6000万トンですからね~~
推して知るべしかと。
中国では、農村部の、都市化が止まらなく、それと慢性的な水不足が深刻化。
農地って、増やすことは至難なんだそうな。
確かに重金属の汚染っていうのも、聞きますし、農地にはあっという間にマンションが・・
なんか、場当たり的にしか見えないんだけど。
しかし、食料の大事な大豆が、アメリカのシーレーン上に、あるのはこれはちょっと、あんまし気持ちのいいものではないでしょうね・・中国にとっては。
なんでこうなったのかな?
いずれにしても、このまんま輸入が増えていって、喜ぶのは輸出する方と、食料を握った当該国かと。
勿論商社もホクホクですね。
米も、2013年には300万トン輸入してるそうです。
日本のコメ(俺っちの米)買ってくんないかな~~
宮城県のひとめぼれ・・美味しいよ!
*:記事内の数値の引用は、上記のリンク先の数値と、農水省のHPで公開されてる数値を引用しました。
私見も、かなり交えて書いてますので、それなりに。
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