ゴルフコースで世界一難しいのはどこ?設計者と年代も調べてみた!
「パイン・バレー・ゴルフ・クラブ (Pine Valley Golf Club) 」
ここが一番難しいコースと、言われているようです。
その根拠は2015年版の世界ゴルフ場ランキングで堂々の
「1位」
だからです。
ところが、このパインバーゴルフクラブは、ず~~~っと1位なんですね~
記憶によると、確か2007年に2位に陥落しました。
その時の1位はなんと
「サイプレスポイント」
ですから、驚きです。
がしかし・・速攻で帰り咲いています・
世界ゴルフ場ランキングは一般的に2社のものが採用されているようです。
アメリカ・ゴルフマガジン社(GM社)
アメリカゴルフダイジェスト社(GD社)
の二社が二年に一回発表しているものが、正しい(?)評価と言われているようです。
がしかし両者には決定的な違いがあるのですが、ゴルフマガジン社の場合は世界でのランキングですが、ゴルフダイジェスト社の場合は、アメリカでのランキングと、アメリカ以外とを分けているのが違いのようです。
(出典元:https://www.otsuborealty.com/japanese/1-Golf/PineValley.htmlより引用)
Contents
ゴルフコースで世界一難しいのはどこ?
「パイン・バレー・ゴルフ・クラブ (Pine Valley Golf Club) 」
パインバレーゴルフクラブは、上記のゴルフマガジン、ゴルフダイジェスト社の基準で、どちらも1位にランクする名門ゴルフ場で、世界一難しいといわれています。
場所は、アメリカ、ニュージャージー州 (ペンシルバニア州のフィラデルフィアに近い所)です。
ただしこのランキングはこの先、上下するかもしれませんが、パインバレーゴルフクラブは、過去数十年にわたりランキ1位を独占した歴史があります。
1位を外れたのは、私の記憶では、2007年のランキングだけかと思います。
しかしその時も、1位に輝いたのは常連の2位の
「サイプレスポイントクラブ」
です。
サイプレスポイントはあのボビージョーンズが主催したマスターズの舞台となっている
「オーガスタナショナルゴルフクラブ」
を設計した
「アリスターマッケンジー」
です。
3位がセントアンドリュース(オールドコース)
4位がオーガスタナショナルゴルフクラブ
5位がロイヤルカウンティーダウンゴルフクラブ
ここまでのランキングは、何年も不動です。
まさに名門。
さて、パインバレーゴルフクラブは会員数が、わずかに世界中に分散しているようですが、世界で
「約1300人」
いると思われてるようです。
というのも公表はしてないですから。
プレーには会員の同伴が必要で、女性のプレーは日曜の午後しかできないという、差別もあります。
この件は、最近スコットランドの超名門リンクス「ミュアフィールドGC」での、女性会員を入れるかどうかの選挙で男性のみが支持されて、全英オープンの開催コースからは、R&Aが外す、決定をしたようです。
しかし、パインバレーはツアーなどの開催はありませんので、このままでしょうね~
オーガスタも女性会員を入れませんでしたが、いろんな意見があって初めて女性会員を二名受け入れました。
元米国国務長官コンドリーザ・ライス女史、投資家のダーラ・ムーア女史が初めてのオーガスタの女性会員になったのは歴史的な快挙ですね。
話それました~~スイマセン・・
(出典元:https://www.imart.co.jp/worldbest100golf-2012-framepage.htmlより引用)
「パイン・バレー・ゴルフ・クラブ (Pine Valley Golf Club) 」の歴史
このコースは全長が「7057ヤード」でパーが70の設定です。
バンカーが世界一多いといわれるコースで、非常に難しく、通常よりも10打プラスになるかも・・そんな評判のコースのようです。
このコースを作ったのは
「ジョージ・アーサー・クランプ」(1871~1918)
という方です。
父から相続したホテル・コロネードのオーナーとして何不自由なく、事業を行っていたのですが、何せ大のゴルフ好き!
それが高じて、アメリカやイギリス、スコットランドのリンクスコースをプレーした結果どうなったか?
「自分のコースが欲しい!」
こうなったわけです。
自分のゴルフコースをどこに作るか?
当時はリンクスコースはすでに、時代遅れというか、もう作るところが無くなって、内陸に山を削って作るコースが主流になりつつある時代です。
そこで候補に挙がったのが、現在の場所です。
ところが、周囲の人間はその地を見たとたんに、やめた方がいい!
なんで?
松林に囲まれて砂地でブッシュが生い茂ってる荒れ地で、まさかここにゴルフコース?
そう思ったらしいですね。
(出典元:https://www.imart.co.jp/worldbest100golf-2012-framepage.htmlより引用)
価格は面積184エーカーで25万ドルだったといいますから、すごい金額です。
同じ年の1914年にウォルターへーゲンが、全米オープンでの優勝賞金が
「300ドル」
だったそうですから、いかほどのものか想像つくかと・・
今のお金だといくらになるんでしょうか?
いずれクランプさんは自分で図面を引いて、現地にテントを張ってそこに寝泊まりして、コースを一コースずつの原案を練って、監修していったようです。
工事を開始したのは1913年とあります。
・・・・・・・・・・・
関連記事
本ブログ内の、接待ゴルフに関する記事を一つに記事に集合してみました。
今後増えると思うので、見やすいかと思います。
接待ゴルフの意味と勝つか負けるか?会話などの経験をまとめてみた!
接待ゴルフの知りたい情報は見つかるかもしれません。きっとお探しの事例があるかもしれません。
参考になればうれしいです!
パインバレーのおおもとの設計は誰がやったのか?
クランプ氏は自分ではすべてをできないことは知ってたので、プロを招聘しました。
その時に招へいしたのが
「ハリー・コルト」(Harly Shapland Colt)
氏です。
コルト氏は当時、今の全英オープンの開催コースの、ミュアフィールドなどの設計の実績で引っ張りだこ。
その当時の売れっ子設計家の中では、このハリーコルト氏が一番。
そこでコルト氏に依頼したわけです。
目指したコースは、イギリスでコルトさんが設計した
「サニングデール」(世界ランキング35位)(2015年版)
但し条件がまた難しかった・
1:世界で最も難しく究極の難易度を誇ること
2:1つのミスショットが次のトラブルとなって脱出不能であること
というコンセプトだったようですね。
ただこの二人のコンセプトは真っ向から対立していたようですが、しかしコルト氏は一応依頼主ですから、クランプ氏の言うコースに作り上げたようですね。
クランプ氏のゴルフコースの概念は
「因縁を克服するゴルフを学ぶこと」
此れなんだそうな。
その内容ですが
パー3ホールは4ホールですが、使用するクラブが、ショート、ミドル、ロングアイアンとウッドを使用する設定の長さ。
パー5は2ホールで2オンは不能!
パー4は運よくティーショットが、フェアウェーにあったら、2打目がそれぞれにショートからロングアイアンの設定だったようです。
この運良く・・・がミソですね。
そして開場したのが1914年でこの時点で11ホールができていたので、これで営業したようです。
あとの7ホールが難産だったようですね~
そして1918年にクランプ氏が他界!
その時点で未完成は12~15番の4ホールができていなかった!
この時にハリーコルト氏が、どうしていたのかははわかりません。
(出典元:https://www.kasumigasekicc.or.jp/history/02.htmlより引用)
しかしそのあとに派遣されたのが
「チャールズ・ヒュー・アリソン」(C・H・アリソン)
なわけです。
この未完の4ホールはアリソンの作品になるわけですね。
アリソン氏はこの時は、ハリーコルト氏の事務所で働いていたのですから驚きです。
そしてオーガスタを設計した
「アリスターマッケンジー」
も同じ事務所で一時期働いていました。
この3人・・すごいですね。
日本にアリソン氏が来たのは1930年。
たった2か月の滞在でしたが、手がけたコースは
「廣野ゴルフ倶楽部」「川奈ゴルフ富士コース」「東京ゴルフクラブ」「鳴尾ゴルフ倶楽部」
他もありますが、その時に監修した4コースが、世界ランキングにランクインしています。
さすがです。
てか・・ランクインしているのは、アリソン氏に対する選考委員の、敬意のような気がしてなりません!(個人的な感想です)
(出典元:https://blog.golfdigest.co.jp/user/より引用)
(川奈ゴルフコースのアリソンバンカー)
ゴルフコースで世界一難しいのはどこのまとめ
世界一難しいコースは
「パインバレーゴルフクラブ」
です。
設計は
「ハリーコルト」氏です。
最終の4コースを仕上げたのは
「C・H・アリソン」氏です。
アリソン氏が設計したコースだからこそ。上記の日本の4コースが世界ランキングベスト100コースに入っているのだと思います。
特に
「廣野ゴルフ倶楽部」
は日本で最高ランクです。
パインバレーのアリソンバンカー、日本でも有名な川奈のアリソンバンカーは、元は
「ハリーコルト」氏の設計思想だったのですからね~
皆さん世界一難しいゴルフコースのお話はいかがでしたか~~
最後は日本にも通じるお話でした!
スポンサーリンク